自転車の一方通行・交通標識よりも先にやること

自転車の一方通行も場所によって必要だろうけど、それよりも火急の問題はライトの点灯の徹底と思う。左側通行をちゃんと守ってヘッドライトを点灯している自転車でも、後続のクルマやバイクからはまったく認識できないことがあるのでテールランプの点灯義務化も同時に進めるべき。ともかく、今でも自転車の無灯火走行が多すぎる。

しかも、クルマが多く行き来する片側2車線の道(私の場合は甲州街道や新青梅街道)で、車道を携帯電話でメールしながら右側通行(つまり、左側通行している私の正面)で平然と向かってくる自転車にちょくちょく遭遇する。

歩行者だけではなく、バイクやクルマの事故にも注意したいが、とりわけ怖く感じるのは自転車との衝突。

自転車の一方通行に関する標識に掛かるコストと効果は、いかばかりか。もっと交通教育にコストをかけるほうが合理的と思うのだが。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 8:51 AM

素敵な夏の思い出を!

いやー、来ましたね〜。夏。夏です(言わなくたってわかってるでしょうが何だか嬉しい気分なんです)。週末は山の中にいたんですが、深い森の木々に囲まれながら空を見上げると完璧なまでの青い空がスカーッとあったんです。そして完璧なまでの真っ白い夏雲が、どこまでも力強く立ち上がっていたんです。この見事なまでの青と白のコントラストを見ちゃうといつまでもワクワクしてきてバイクでずっと走り続けたくなってしまうんだなあ。少年の頃の後先考えないでヘロヘロになるまで山の中を駆け回って、川泳ぎして蝉を採って。そんなシーンが次から次へとフラッシュバックしてくるし、まあ、要するにバイクに乗ると加齢なんて概念が一瞬で吹き飛ぶんですね。それがバイクの魅力か〜。 ん?そうならないですか?僕の場合はあきらかにそうなんです。どうせ乗るなら、少年の心で、と思っています。もちろん、安全意識だけは少年の時のまま、というわけにはいきませんけど。どうか皆様、バイクで素敵な夏の思い出を!

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 4:15 PM

嬉しかったこと♪

先日、あるバイクショップ2店舗合同のお客様向けライディングレッスンを開催した。終了後にその社長さんへお礼の電話を入れたら「いや、実は私も受講したかったんです。今度、教えてください」と言われて、ちょっとびっくりしながら、実はすごく嬉しかったのです。その方は私と同じぐらいの年齢で新旧内外のバイクのメカに精通し、さんざん乗ってきた大ベテランの方なのに、そのようなことを言ってくれて、いつも前向きな姿勢の方なんだな、と思った次第。私自身、いつも自分の技術やライテク伝授のノウハウが現状で良いと思っているわけではなく、むしろ反省の日々。なので、こうしたコメントをいただくと本当に嬉しくなると同時に改めて身が引き締まる思い。多くの社員を抱える社長さんが、社員の前でカッコをつけずに、あるがままの姿を見せて真剣に乗り方のレベルアップに取り組む姿勢自体が大きな説得力になるのかもしれない。バイクショップの社長さんやスタッフはバイクのプロといってもレースでの勝敗に命を賭けるプロではない。むしろお客様から信頼される販売のプロであり、常に安全と楽しさをセットでお客様にさまざまな提案を継続していけるプロでなければならない。つまり、販売店の社長さんやスタッフは別に速く走れなくても良いわけだ。安全確実な操作方法をきっちり身に付けていればいい。年齢性別体格そして機種ごとの特性をわきまえ、技をさまざまな角度で身につけて、お客様がすぐに使えるノウハウを提供することこそ大切なのだと思う。今回の2店舗だけではなく、常に安全と楽しさを創造して行こうとするバイクショップこそ、真のショップではないだろうか。そんなショップでバイクを買われるお客様は、きっと幸せになれると思う。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 9:04 AM

新品タイヤにご注意。

多くのバイクライダーなら、新品タイヤが危険なことを知っているだろう。バイクショップやバイク用品店あるいはタイヤ専門店でタイヤを新品に交換して、走り出した直後に大転倒とか、最初のカドを曲がった時にズッテーン、なんてことがよくある。「新品タイヤだから注意して!」といわれても、どうやればいいのかわからないし、普通に走るだけで大丈夫と思いがちだが、それでもコケルことが多い。ちなみに、最近聞いたバイクショップの話では、店の前を走り出した直後に1000ccのスーパースポーツ車が転倒。一通り修理が終わって、その数10分後にまた転倒、という強者?がいたそうな。もちろんこの場合は乗り方の問題もあるのかもしれないけどね。

とにかく、新品タイヤで多くの人が転ぶのはなぜだろう。

タイヤに付着している油はショップでふき取っているはず。これ常識。それでもすごく滑る。表面に付いている油はとれていても、実際にはそのほかに滑る要素があるからだろう。タイヤの専門家なら新品タイヤで転倒が多い理由が科学的に説明できるかもしれないが、バイクとタイヤの製造メーカーはタイヤの規定空気圧しか絶対に触れられないというのが現状のようだ。ここではその対策だけを、かいつまんでお伝えしたい。といっても新品タイヤ装着後の責任はすべて皆さん自身にあることが大前提です。

◎空気圧:規定値どおりにしない。特に前輪2.5、後輪2.9といった大型バイクは特に注意を。数値は「新品ならし専用空気圧」をオススメしたい。規定値からマイナス20%。たとえば2.5 なら2.0へ。2.9なら約2.3へダウン。マイナス3割でもいいぐらい。とにかく低めの空気圧でタイヤがより大きく変形してタイヤの内部もセットで表面が早く暖まることが狙い。距離は特定できないが最低でも20kmまではこの空気圧で走り始めたい。所定のナラシが終わった後も空気圧はそのままで良いぐらい。ちなみに大型バイクのメーカー指定規定値は輸出用フルパワー車でタンデム全開走行が保証できるもので、そのまま国内仕様のバイクまで統一されている。とても現実的な話ではない。

◎タイヤを揉む:もちろん手で揉めるわけがない。1速に入れたまま、穏やかに加速し、前後のブレーキでブレーキングし、という加減速を繰り返して車体を前後にゆらす(ピッチングさせる)。速度5km/hから20km/hまでの範囲でいい。かならず直線:車体垂直で行う。こうすることでタイヤがいち早く暖まる。バイクを傾斜させて温めるのは効率が悪いし、リスクが高すぎる。まずは加減速が基本。その後に徐々により強い加速と、より強いブレーキングを行う。空気圧はもちろんマイナス20%が高効率。どうしても規定値でなければという人でも、直線での低速緩やか加減速→低速急加減速→一般急加減速という手順をかならず踏む。

ちなみに私は以前、スリップが怖いので脱脂のほかにヤスリで表面を粗くしたことがあるけど、新品タイヤのスリップ対策にはならないらしい。上記の空気圧管理とタイヤを揉むことをセットできっちりやることをオススメしたい。とにかく「普通に走り始める」という次元では危険すぎる。まずは恐る恐る穏やかに直線での発進加速減速停止を繰り返し、徐々に強いブレーキへ持って行く。街角でも穏やかなカーブでも速度はちゃんと抑えて穏やかにバンクさせて曲がる。ナラシが終わってから、本来の走りを楽しみたい。梅雨や夏も注意したいが、寒い春秋冬は特に新品タイヤのナラシを徹底したい。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 7:24 AM

目のプロテクションも大切だ!

久々にソロで軽井沢方面を走った。自分の好きなペースで走るって、実に気持ちがいいね。できるだけ高速道路を使わず、深い緑の山の中にあるクネクネしたルートをつないで走った。勾配のきついブラインドコーナーでも丁寧なスロットル&クラッチ&ステア&ブレーキ操作がじっくり楽しめて、うーんやっぱり、バイクっていいね!と改めて思った。

そういえば雨の中でも緊張しないように走った。特に目は緊張していると眼が開いていても見えていない、見えているつもり、の状態=錯覚しながら走るから実はとても危険。だから私のスクールでは上体脱力と呼吸管理を前提とした「けっして無理に飛ばさない講習」になるのだが、実はこれを意識して走ること自体が安全で深い味わいと成長進化できるスポーツライディングになることを実感している。ハラハラドキドキしながらの走行って、むしろ上達と楽しさにイチバン遠い選択かもしれないんだよね。

で、これと同じくらいに重要な目のポイントとして実感できたのはアイウエア装着のこと。わかりやすく言えばサングラス。もちろん紫外線カットが目にはもっとも重要。天気が良い日だけではなく、天気が悪い日だって紫外線は多い。紫外線をたくさん浴び続けるのは目にとても良くない。ブルーや鳶色のひとみだけではなく黒目の日本人でも、紫外線は回避すべきといわれている。もちろん紫外線回避だけではなく目にゴミが入るとか異物で目を傷つけてしまうことがあるのでサングラスは有効だ。フルフェイスヘルメットだって本当はサングラスをしたほうが良いんじゃないの?と思うぐらい。アメリカでは州によってノーへルよりもノーサングラスの取り締まりを受けるほど、目の安全を重要視している。

しかも、太陽の光が眩しい逆光やギラギラ反射する目の前のクルマの中まで偏光レンズタイプだとクッキリすっきりシャープに見える。クルマの運転者が「あっ、脇見している」などと判別できる。つまり、より質の高い安全運転をするためにも紫外線カット&偏光レンズのサングラスは欠かせないというわけ。

というわけで今まで私は実にたくさんのサングラスを使ってきた。強烈な光が照りつける南米の高地や世界一過酷なパリダカだけではなく、普段のツーリングでも。そして今はレイバンのサングラスを使っている。レイバンといえばサングラスの代名詞!といえるぐらいに有名だが、やはり質感が高い。高い集中力維持に、そして、いつまでも安全に楽しく大好きなバイクに乗り続けるために、目も大切にしたい。だから、レイバンのようなちゃんとしたクオリティのサングラスの常用をオススメしたい。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 6:29 PM

レンタルバイク819で賢く楽しむ・腕を磨く!

レンタルバイク819のキズキさんのところで「レンタル&レッスン」(R&L)を開催しています。KRSとレンタルバイク819さんとのコラボです。3年目になります。

このコーナーがスタートして、青森から熱心にずっと来られる方がいたり、発進さえもフラフラしていた女性が高速もワインディングも凛々しく走れるまで成長したり、なかには短期間で大きく成長して非常に滑らかな走りになった方もいます。その上、皆さんそれぞれ仲よくなったり、とてもいい雰囲気です。
講習内容は基本的にビギナーが主体ですが、ベテランでも相応のオーダーを出しますので受講効果は十分にあると思います。乗れているようで誰しもいろいろな癖があるものです。つまり、なくて七癖なのです。伸び悩んでいる方には上達のヒントが見つかったりするものです。ときどき、コーナリングなどでヒヤリとする方:カーブで上手く曲がれない方は特にオススメします。 安全と奥深い楽しさが高次元でつながることがきっと理解されることと思います。交通法規遵守だけでは不十分。交通の現実に沿ったより安全で賢い走り方・楽しみ方を提案させていただいています。

そして乗ってみたいバイクのチェックです。買い替えようかなと思っているなら、やはりじっくりと乗るのがイチバン。買い替える気はないけど、たまには違うバイクに乗ってみたいという人も納得の走りでチェックできます。バイクは持つ気がないけど乗って楽しみたい、腕は磨いておきたいという方にもオススメ。

レンタル車両は非常に程度が良好です。車両ごとの特性や乗り方・体格差がありますから、私が丁寧にアドバイスすることが出来ます。人気の国産ビッグバイクとかドゥカティやKTMなどにもしっかり乗ってチェックしてみてはいかがでしょう。ということで、興味がある方は「レンタルバイク819」で検索してみてください。お待ちしています。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 9:01 AM

避けられる事故で怪我をしている場合ではない。

かならず1年に最低でも1回、KRSはファースエイド(FA)講習を行っている。ABSなど機械的な技術装備によるものが1次安全(アクティブセーフティ)と言われ、事故が起きた時のダメージを軽減するエアバッグなどの装置が2次安全(パッシブセーフティ)といわれる。そして事故が起きた後の2次被害災害防止が3次安全(フォローセーフティ:私の勝手な造語)と考えている。その3次安全にはFAが含まれる。傷病者を助けに行く人がリスキーな行動に出ないような行動規範を確認し、そして傷病者への最善の措置を行い、一刻も早く救急のプロへ傷病者を引き渡すことがKRS流FA講習の目的だ。そしてFA講習を受講することで「家族や友人あるいは他人が何かあったときに自分が役立つことだけではなく、心肺蘇生や止血などの練習を通して生身の人の命の重さ、そして自分の命の所在も改めて強く実感する場になると思っている。頭でわかっているだけではなく、直に、より現場に近いシミュレーションを重ねてくことで、「事故を起こさない自分を創造する」ことになる。つまり、FAは人のためになるだけではなく、自分自身のためになることだと思う。これが私の考える0次安全だ。1次や2次安全が進化するほど、人は1次2次に依存心を強くして行く。それは人、ひいては人類の不幸につながって行きかねない。たとえシミュレーションであっても実作業を伴う0次安全講習が欠かせない。この度の東北関東大震災の被害に見舞われた方々は、昔に受けた甚大な被害を忘れず普段からトレーニングを重ね、相応の対策を講じてきた。そのいくつかの方法が完璧ではなかったかもしれないが、もしもトレーニングや準備を軽視していたら、もっと大きな被害になっていたことだろう。事故や災害は避けられるものと避けられないものがある。そして頭でわかっているだけではどうにもならないことを、謙虚に受け止め、その時を想定してアクションを起こし、継続して練習や装備の充実をこれからも図っていきたい。ファーストエイド講習をお願いしているLFSAサポートチーム中尾先生・山口先生から、講習後にいつも講習の報告書とお礼の手紙を戴いている。ライダーである前に、高い志を持って行動を起こす真の勇者からのお便りとして、いつも有り難く読ませてもらっている。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 10:35 AM

80年代の日本とバイクと僕と。

ロードライダーというバイク雑誌で「名車グラフィティ」という記事を10数年かけて連載してきた。その記事は187回(ぐらい)を数えて、今はその派生版として「ミドルバイク流星群」という見開きのコラムを連載中だ。1980年当時、いろんな仕事のひとつとしてバイクカタログや広告用写真のライダーをやっていた。CB750FやスーパーホークシリーズやXJ400などだ。今と違って合成写真を使わず、雨が降ったら晴れるまでロケ地で3日も4日も待機する、という時代だった。その一部がここに掲載しているロケ中の写真だ。4年前のロードライダーの「ジョニィのアルバム」というページで紹介させてもらった。80年代のバイク界といえば、右肩上がりでニューモデルが矢継ぎ早に登場し、レーサーレプリカ全盛を迎え、バブル経済崩壊とともに90年代以降の日本のバイク市場はシュリンクしていった。80年代の私は眼鏡をかけ、髪の毛もフサフサ。口ひげを生やしたりして、BMWのR50やスズキT21というお気に入りバイクと夏の夜を風呂の後に涼みながら走ることが大好きだった。それにしても、黒いR50のうしろに写っているスペーシー250フリーウエイというスクーターはパワフルだったなあ!インプレ記事のために水冷ツインカムのKL250Rで走ったのは何度も通った八ケ岳の林道だったか。マランカというイタリアンバイクを自宅の床の間に飾ったり、バイカーズステーション編集長に愛猫「おにぎり」を抱っこしてもらって写真を撮ったり、そしてあれから約30年が経過した。日本がこんな状況になるとはユメユメ思わなかったが、でも、バイクが大好きなことに今なお変わりはない。これからもいろいろチャレンジしたいし、いろんな人とバイクに乗れる喜びをもっと分かち合いたい。昔の写真もいいけど、もっとたくさんの素敵なシーンを求めて笑顔で走り続けたいと思っている。ああ、花の80年代!?

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 10:50 PM

節電で学んだこと。

この度の被災者の方々へ、心よりお見舞いを申し上げます。

直接に被害を受けなかったけれど計画停電で思うように仕事が進められない方々も多いのではないかと思います。停電・節電だけに話題を絞りますが、停電をできるだけ避けるための節電について、すでに多くの方が実行されていると思います。夜の街を走るとあちこちで街灯が消されています。コンビニもファミレスも例外ではありません。でも、よくよく考えると普段の家庭内の生活だけではなく、いろんな店舗や施設などについて今までが明る過ぎたのではないか、という思いをしています。

たとえば違った例えをしますと、ファミレスやファーストフードなどで流れている音楽。もしもその音量を大きくするとどうなるか。お客さんの会話のボリュームが上がる。逆に一切、音楽を流さないとどうなるか。きっと誰もが静かに話をするようになるでしょう。静かに話せる環境になれば、きっとお客さんは快適。満足します。だって、その方がラクであるし、声量の大小だけではなく、普通の声による会話なら微妙なニュアンスまで意思疎通できるようになる。会話というものは意思疎通があってこそ。大声でしゃべるだけでは結局のところ、相手には通じないことが多くなる。つまり、サービスのつもりの店内の音楽垂れ流しって、客にとってサービスのマイナス効果。選曲・音量・音質などほとんどすべて「サービス」という名のお店側の勝手な幻想だったりする。簡単に言うと音楽は大なり小なり客にとって迷惑ってこと。かなり音響にこだわって静かだけどちゃんと心地よい音がゆたかに流れているなら、話は別だけれど。

店内の明るさもますますエスカレートしていくと、ちょっと暗いだけでも「凄く暗い」ように感じるようになる。声の大きさも眼に眩しい光もエスカレートしてマヒ状態になる。スピードだって100キロでずっと走ると60キロが凄く遅く感じられる。つまり、音と光と速度の洪水は人を鈍感にしていくのではないか。これと同じ原理というわけではないけれど、街灯を明るくすると、看板がより目立つように照明をさらに明るく、より大型化するようになる。これでますます街が明るくなる。これで経済が活性化する側面もある。あるけれど、大切なエネルギーが無駄に消費されて失う側面も大きくなっていく。それって、収入は増えても電気代という支出(家庭内の電気使用だけではなく、いわゆる街灯は税金で賄うわけですよね)が増えて実質的な可処分所得が増えないようなもの。つまり、街が明るいと栄えているように見える。けれど、実際はそれだけのコストを間接的にも直接的に自分が負担していることになる。自分の負担額が大きくなると、本当にやりたい活動ができず、欲しい物も買えなくなる。

明るすぎる照明も大きすぎる音量も、いずれは人々の頭を悪くしていくのではないか。あるいは人々を貧しくしていくのではないか。もしもこの先、日本経済が立ち直るなら、せめて、いたずらに明る過ぎる・うるさ過ぎる街作り・店作りだけは避けていただきたい。

天災から我々が学ぶべきは文明の発展ではなく、普段から蓄積して行くべきほんの些細で謙虚な生活の知恵ではないだろうか。どんなに巨大な防波堤を造っても、どんなに安全と言われる原発を造っても天災は軽くそれらを吹き飛ばしてしまうのだから。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 11:42 PM

新作タイヤ:ロードテックZ8インタラクト、いいよっ!

e58699e79c9f2170年代からずっとメッツラーファンで、13万キロ目前の愛車タイガーにもずっとメッツラー(ツアランスEXP)を使い続けている私だが、メッツラーが好きな理由は癖のない操縦特性、乗り心地や耐久性、ウエット性などトータルバランスに優れている点だ。ついこの前にデビューしたスポルテックM5の走行テストに感動しながら、今回デビューしたばかりのロードテックZ8インタラクト(以下、Z8)をテストして再び感動してしまった。

Z8は秀作と言われたZ6の後継タイヤだが、M5よりもツーリング指向のタイヤ設定だ。常識的に言えばスーパースポーツ車にはM5。ツーリングスポーツ車にはZ8というイメージになるのだが、結論から言えばスーパースポーツ車にもZ8をお勧めしたいほど。一般道、それも初めて利用する先の読めないワインディングや気温、天候など条件の厳しい道になるほどZ8はM5よりもさらに安心・快適でより楽しく走れるからだ。それでもスポーツ指向が強いならM5。どんな時でも安全安心でワイドな対応を望むならZ8、という解釈がいいだろう。

M5は継ぎ目なく特性の異なるコンパウンドを配置するメッツラーだけの技術NMC(ノンステップ・ミクスチュア・コンパウンド)、タイヤ剛性を無段階に制御できるMMW(メッツラー・マルチ・ワインディング技術)、タイヤの素材特性を活かすために最適なタイミングで混ぜ合わせるメッツラーだけのDSM(ディファレント・ステージ・ミキシング)、そして排水性を向上させるπデザインのトレッドを採用したが、Z8はこれに加えて新開発のナノスケール・コンパウンドを導入している。1ミリの1000分の1というナノ技術を導入することで粒子の数を増やし、発熱しやすいタイヤとした。たとえばウエットでのグリップ性を大きく左右するシリカ配合をZ6の50%からZ8では80%へとアップさせている。通常のタイヤではタイヤが摩耗すると一気にシリカ成分を失うことになるのだが、Z8では新品から摩耗限界まで変わらぬ性能が維持できる点が特徴という。

実際に一般道の雨の中や、閉鎖されたウエット路面コースでのテストで、フル加速、フルブレーキ、コーナリングで抜群の安心感を得た。常に高い接地感が前後タイヤから伝わってくるのだ。いずれも相当寒い外気温でのテストだった。高速走行時では直進安定性の高さも実感した。前輪タイヤのハイトを上げたことも関連しているのだが、段差越えなどの衝撃:ハーシュネス性が優れて、外乱から影響を受けにくいためだ。結果として手に伝わるショックも少ない。この改善率は5%というが、ツーリングユースではこの直進安定性としなやかな乗り味が低疲労を生む大きなメリットになるに違いない。ウエット路面で印象が良かったのはπデザインというグルーブ(溝)設計も関連している。排水性を高めつつ接地面を8%アップさせたことが効果を出しているのだ。

タイヤプロファイルはZ6よりもラウンドした形状になっているため、倒し込みが穏やかにできる。この洗練された操縦性ならビギナーがビビることもないだろう。だが深いバンクになるとグイグイ曲がるようにMMW技術でベルト張力を巧みにコントロールしているため、腕に自信があるライダーは予測不能なタイトコーナーでも、さらに安心で楽しい走りが実感できるだろう。

メッツラー(イタリアのピレリと経営母体は同じだが、技術は完全分離)はドイツの老舗らしく、モノ造りが非常に論理的。高い理想を設定し、理想を得るための戦略を立て、具体的に技術を創造する。そして多くのライダーが体ですぐに実感できる作り込みをしている。2009年からわずか2年間で5種類もの新タイヤをリリースしてきたのは、それだけ技術的な蓄積が豊富で、企業活力が旺盛な証拠だ。Z8は使用環境を広範囲にカバーしなければならない難しいジャンルのタイヤでもあるが、試してみる価値があると思う。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 9:33 AM

今日も笑顔をありがとう!

先日の「平日KRS」も最高の気分だった。スイスイ流れる平日にツーリングしながらいろんなノウハウを得るトレーニングツアーなのだが、ある販売店の店長さんも受講してくれた。店長さんの笑顔がとても素敵だったので、私の方が翌日も実に気分が良かった。彼の笑顔は営業スマイルの作り笑顔ではなくて、どんな時も穏やかで豊かな表情の笑顔だったのだ。だから本当に素敵と思った。しかもベテランなのに、私からの提案を謙虚に聞いていただき、ちゃんと実践してくれていた。バイクショップに来られるお客様の安全と楽しさのために、プロとしてちゃんと学んでおきたいというのが受講の動機という。実に素晴らしいことだ。スクールの翌日にバイクを磨いていたら、いつものように近所の二人連れのおばあちゃんが通りかかった。今日はいつも後ろを歩くはずのおばあちゃんが先頭だ。二人ともニコニコして「いいねえ、これからお出かけ?」と話しかけてくれる。でも今回はちょっと違っていた。後ろを歩いていたおばあちゃんが僕のバイクのシートとタンクに初めて触れてくれたのだ。挨拶はしていたけど、今回はバイクに触れた。とびきりの笑顔を添えて。「いつも綺麗にしているねえ」「はい、磨くの、好きなんです」それだけの言葉しか交わさなかったけれど、でもすごく嬉しい。笑顔の店長に、いつも笑顔のアベックばあちゃん。本当に、心からありがとう。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 12:52 PM

1年に1回はファーストエイド(FA)を!

わかっているから大丈夫。出来ると思うから、大丈夫。みんなそんな風に思いがち。でも、いざやってみたら緊張しちゃって何も出来ない自分がそこにいて愕然とする。頭で理解しても、実際に出来なきゃ、知らないことと同じだよね。もしも家族や友人の身に何かあった時、誰だってできる限りのことをしたい。最善を尽くしたい。でも、1年に1回は実践に則した練習をしておかないと、正確&スムーズに出来ない。それがファーストエイドというものだ。

もしも自分が倒れて、周囲に人がいるのに、誰も自分を助けてくれなかったらと考えると、ゾッとする。ファーストエイドは人を助ける行為と思いがちだが、実は自分の努力が連鎖して多くの人に波及し、結局まわり回って自分のためになることでもあると思う。

それよりも何よりも、ファーストエイドで、心肺蘇生や止血方法などを実体験して人の命の重みを改めて実感することが、バイクやクルマを運転する人として重要と思う。安全への意識、健康への意識が変わります。どんなに凄いライディングテクニックよりも大切なことは、この基本の確認と思う。

ファーストエイドの内容も時代とともに変化している。新しくなったファーストエイドを習うことを私自身楽しみにしている。

受講生だけではなく、受講生のご家族やご友人にも、KRS流独自の考え方と実践方法をトッピングした新ファーストエイドをお勧めします。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 7:35 AM

2011年のKRSがスタート!

近年は正月らしい正月ってのが薄らいできた。でも、正月こそ新しい気持ちでリスタートするってことが大切。つまり、正月はそのためにあるんだろうなあ。で、2011年の第1回目は房総半島・犬吠埼付近で地球を360度パノラマで丸〜く見てから、おいしい食事をして温泉にどっぷりつかるという、これが本当にスクールなの?という感じでスタートしました。といっても釈迦に説法、馬の耳に念仏にはならないように「当たり前ができているようで、実はできていない」ことにたくさん気がついていただけるようなツーリング形式のレッスンとしました。それにしても夕陽に染まる屏風ケ浦は素晴らしいですね。そして翌日の千葉の教習所で行ったのはトムカーナでした。スピードを競うジムカーナのように見えますが、実は全く違うんです。瞬間のスピードによる刹那も楽しいのですが、もっとピュアなスポーツとして私からの注文をセットでライディングしていただきました。ハラハラドキドキではなくワクワクスイスイと進化に加速度がついてくるための講習です。しかも、やるときはやる、しかも笑顔で、という一期一会の進化版:一期一笑で皆さんは受講されました。智に走れば、もっと心が豊かになれる。技の効率良い習得だけではないライディング・スクールでありたい。この気持ちを初心として、皆様の御来校をお待ちしています。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 11:47 AM

本年も宜しくお願いします。

あけましておめでとうございます。

KRSが発足して3年目となります。開催数も通算で230回を超え、さまざまな形でライディング&ドライビングの妙味を多くの方にお伝えすることができました。これも皆様に受講していただけたからこそと深く感謝申し上げます。

さて、3年目を迎えるにあたり、KRSは今まで以上に気持ちを引き締め、日々改善を怠らず、着実に前進したいと思っています。そこで新しい年に向けての気持ちを表したいと思います。

愛おしいバイクを見て、触れて、聴いて、ともに走る喜びを分かち合え、笑顔が溢れる。ライディングテクニックを自分のペースで習得するだけではなく、レッスンを通して豊かな感性と穏やかな心を創造し、幸せなひとときを過ごす。

KRSはそんな気持ちの人を応援し続けられるスクールでありたい。

どうか、2011年が受講生の皆様にとり、良き年でありますように。

そして、バイクが大好きな方や柏秀樹の考え方に関心を寄せていただいている方々にとりましても、良き年でありますように。

KRS代表 柏 秀樹

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 12:38 PM

一期一笑で素敵な2011年を!

2010年はあっという間に過ぎた。大好きなバイクでいろんなことが出来た。

とりわけ嬉しいこと、それは私のスクールを受講してくれている
皆さんの笑顔とセットのレベルアップだ。
だから、2011年のテーマは、「一期一会」ならぬ
「一期一笑」(これも、いちごいちえと読めます)
で行こうと思っている。
人生はたった1回、二度と後戻りできない。だから
できるときにちゃんとやる!
ライディングテクニック伝授は大切だけど、
加えて皆さんと一緒にいる時間を大切にしたい。
大切にすることとは、ともに笑顔で楽しい時間を過ごすということ。
真剣にバイクライディングを探求しながら、
しかも笑顔というのは無理と思われるかもしれない。
でも、それは可能であることをつくづく感じている。
私のスクールに大いに縁がある方も、縁がないライダーも、
是非とも笑顔で大切な2011年をお過ごし下さい。
皆さん、良いお年を!
カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 6:50 PM

埼玉県とホンダの次世代パーソナルモビリティの社会実験の次のお話し

ホンダが埼玉県との共同で次世代パーソナルモビリティの実証実験計画を発表した。将来の低炭素モビリティ社会実現に向けた効果検証を「さいたま市」「熊谷市」「秩父市」で行うというもの。乗り物はEV、プラグインハイブリッド車、電動二輪車EV-neo、電動カート「モンパルML200」などの電動車両を用いての実用性・利便性の検証、さらには太陽光発電など再生可能エネルギー活用の効果検証、そして情報通信技術の活用による使い勝手や利便性の検証というもの。この12月15日からすでに北米カリフォルニア州トーランス市で実証実験を開始しているというが、国内でもほぼ時を同じくして実際に埼玉県と取り組むという積極的姿勢をみせたことは実に素晴らしいと思う。

ニッサンと三菱はEV車販売を始めたこともあって、充電サポート体制についてお互いの販売店レベルでの連繋充実を促進することになっているが、これがこのたびの埼玉県とホンダの実証実験の中に絡まればいいのに、と思った。家庭外での充電インフラについて埼玉県が全国に先行して充実させれば、EVのクルマやバイクの普及率は一気に高まるのではないか。世の中、電動自動車や電動バイクへの不安は「電池切れで走れなくなる」という不安だけ。充電システムさえ充実すれば、世の中は動くのではないか。もちろん現実的にはホンダ製EV車は現在のところ販売されていないのでこれはありえないのはわかっている。でも、たとえばホンダと埼玉県が負担するコストを国が肩代わりすれば、個別の自動車メーカーの損得の話ではなくなる。本来これは各自動車メーカーといった民間ではなく、国が率先してやるべきことではないか。国がそこまで力を入れていることを国民が実感すれば、もっと効果的な次世代へとシフトできると思うからだ。モタモタしていると他国にどんどん置いて行かれてしまう現状を実は国がイチバンわかっていないとさえ思う。2輪のEVにしても、家庭や勤務先だけではなくバイクの販売店で充電できるようになる日も近いだろう。すでに一部では充電コストをガソリンスタンドの会社が持ち出しで試験的にやっているところさえある。しかし、さらに大切なことは自動車のディーラーに行っても2輪EVの充電ができ、高速道路のSAやPでも4輪・2輪の区別がなく充電できるシステムが早く訪れると良いのにと思う。そして、2輪4輪の隔てがなく、どこでも自由に充電できることで新たなビジネスチャンスが生まれるのは間違いなしと思うのだ。2輪用と4輪用の差し込みプラグの形状などについての整合性の他、充電に要する時間の短縮などは技術的に克服すべき要件のひとつだが、充電完了まで待たなければならないユーザーは読書や映画鑑賞やショッピングなど時間を有効利用できるなら良いともいえるわけだ。否、急いで充電することではなく、充電時間を有効利用する価値観のシフトも視野に入れるべき時代がもう訪れている。ホンダのEVバイクがトヨタのディーラーで充電している最中に、「はい、トヨタ・パブリカ800レトロ風電動車お買い上げ有難うございます」となってもいいし、ニッサンの電動車リーフに乗るユーザーがヤマハのバイクショップに行って充電している最中に「電動モトクロッサーお買い上げ!」となる日がくるかもしれない。イトー◎ーカドーで1万円以上お買い上げの場合、充電器無料使用可能とかのサービスがあってもいい。電動になると「クルマ屋さん」「バイク屋さん」「ガソリンスタンド」などという区分けは意味がなくなる。白物家電以上に「動く電気製品」は未来へのワクワク感が大きい。少なくとも私はそんなイメージで広がって欲しいと思っている。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 7:03 PM

砂漠の友!

ロスから電話がかかってきた。1996年のパリダカに参戦した時に私があと200キロちょいでダカールの海にゴールという時にエンジンが軽油混じりでリタイアしちゃって、最後まで走りきったAさんからの電話だった。そこまで日本人ライダーで残っていたのは私と彼だけだったので、交わす言葉は少なかったけれど感慨深いものがあった。翌年の1997年は私がゴールして、彼は残念ながらリタイアだったという記憶ぐらいで、それっきりだった。で、13年ぶりにわざわざアメリカから電話をしてきたので何か特別な用事なのかな、と思ったら単純に私のHPを読んで懐かしくなったので電話してみた、と彼はいうのだ。年に1度のペースで日本に帰るらしいから、帰ってきたときは会おうよ、ということで電話を切った。といっても20分以上の長話だったけど。
電話を切ったあとで、砂漠で走った彼のことを思い出した。抜きつ抜かれつの時もあったし、キャンプで話をしたこともあった。遠い記憶も、声を聴くとスッとあの時のさまざまなシーンが蘇ってくる。
正月というと年賀状もそんな「人と人との気持ちの交流」に役立つけど、電話でお話しをするともっとイイ感じかな。再会したらさらにイイ感じ。これから先の人生で、再会が一体何人の人とできるかわからないけれど、「おお、会おうよ、今からすぐ? いいとも!」なんて感じで付き合いを大切にしていけたらと思う。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 5:51 PM

これからお出かけ?

スクールやツーリングから帰ってきてすぐにバイクを磨くことがあるけど、さすがに秋冬だと夜は寒いので翌日以降に磨くことが多い。秋冬の午後の暖かな日差しの中でのんびり磨くのも私の楽しみのひとつだが、磨いているときにいつも声を掛けてくれる女性がいる。ヨタヨタした感じの歩き方で齢は還暦をとうの昔に過ぎちゃっている感じの人なのだが、いつもとびきり上等なニコニコ笑顔なんだ。気がついたら自分までニコニコしちゃっているぐらい伝染力が強い。しかもかならずと言っていいほど愛車を褒めちぎってくれる。「いいねえ、いつもピカピカ光っているねえ」「綺麗になるねえ」「いつ見ても大きいバイクだねえ」「凄くカッコイイねえ」「色がいいよねえ」「今日はこれからお出かけ?楽しいでしょ?」などなど。私は私で「気をつけてお出かけ下さい」などと手短に返答しているが、あるときバイクメーカーから借りてきた広報車両を磨いていたら、「バイクは乗り換えたの?」という。パッと気がついてくれるなんて凄い。ちゃんとバイクのこと、見てくれているんだな。うわべだけの挨拶ではないんだな、と思った。そんなおばあさんと、ニコニコ嬉しくなるような素敵な挨拶がいつまでも交わせるといいなあ。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 9:04 PM

コーナリングの前にやるべきこと:その2

「水曜日はどうでしょう?」というフレーズが好きなので、ときどき水曜日もオンロードのスクールを開催している。で昨日の場合、普段は大型スーパースポーツ車に乗っている人が、セカンドバイクの250ccオフロード車で受講してくれた。オフ車はサスストロークが長いので前後の姿勢変化が大きく、軽量なので左右への挙動(動き)もシャープに反応する。ということはカーブ手前やコーナリング中の動作がすべて走り方に表れやすい。つまり、ごまかしが効かないともいえるし、絶対速度が高くなりにくいのでオンロード走行の練習にも適している。

その受講生は、私が提案した簡単で誰でもできるオーダーを、その通りにやらなかった。カーブ手前で少ししかスピードを落とさなかったのだ。速度を落とさないと、合理的とは思えない走行ラインになったり、ふらついたり、ぎこちないライディングフォームなどになって表れる。転倒という事態を招く場合もある。そういった「あやふやで危ない」ことを10年乗っても10万キロ走っても積み重ねにはならない。余裕のない速度選択、根拠のない適当なギヤ選択、もっとも安全で練習にもなるはずの推奨走行ラインの無視、動いているつもりで動いていないフォーム(目線、上体、腕、下半身)などが「あやふやで危ない」走りとなって表れる。

ライディングスポーツとは無理なペースで飛ばすことではない。無理はハラハラ・ドキドキのスリルを生むだけだ。命はひとつしかないからそれは避けたい。むしろその逆に、「あやふやで危ない」ことを避けて具体的なテーマをひとつに絞って段取りよく、あるべき姿、やるべきことを意識化して「ゆっくり走れば」もっと合理的に上達過程が楽しめるのだ。乗り方が着実に進化していく過程を楽しむことが本来のライディングスポーツなのだから。簡単に言えば、飛ばさない方がバイクは早く上達するのだ。そのために「体」と「頭」と「適切な練習方法」の3つが重なるようにセルフチェックできるポイントを把握すること。それも走行前後の確認だけではなく、走っている時にリアルタイムで修正が効く練習・あるいは走りながら進化していくバイクとの接し方:そのまま退屈しない移動:それがルー大柴的に言えば「エニータイム・エニーウエアでニコニコ・ワクワクなランにジョイントする」のだ。バイクがアーダ、走りがコーダと悩む前に簡単なことを、焦らず着実に、サイエンスを用いて進めることだ。

その受講生は帰りの休憩時に「もっと謙虚に、ゆっくり、正確に走らないと」とテレ顔でポツリ。いい顔していた。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 8:52 AM

コーナリングテクの前にやるべきこと

両足を揃えて乗る2輪車:スクーターは小径ホイールゆえに走行安定性がイマイチ。50cc原付スクーター、実は現状の交通の流れにも乗れないことも含めて、この世でイチバン安定性・安全性が悪い二輪車じゃないのかな。燃費だって125cc(スクーターを含む)の方が燃費が良いことが多いぐらいだし。日本もさっさと50ccスクーターよりも世界標準の125ccになって欲しい。そのために免許制度を変えないと行けない。けれど、事故が増えるんじゃないの?という当局の心配もあるだろう。普通自動車の免許取得講習時に125ccの実技を数時間加えるだけで現状の原付50cc免許のライディングよりも安全性は上がるだろう。バイクの特性を知っておけば4輪対2輪の事故率減少が期待できるからだ。

さて、今回はときどき受講してくれる私よりも人生が先輩の女性スクーター・ライダーのことを少し。彼女はスクーターの経験は多いがかなりの自己流だった。どこを走ってもそれなりにフラフラ。本人はそれをフラフラと思っていなかったようだ。走りには慣れているけど、何をどのように改善すべきかわからなくモヤモヤ状態が続き、なんとなく不安をかかえていたのでKRSに来てくれるようになった。ともあれラインも速度もフラフラによるムラのある走りだった。法的には問題はないけれど、純粋にテクニックとしては「?」だった。ところが数回来ていただいているウチに、あたかもレールの上を走る列車のように軌道に乗ってビタッと路面に吸い付くかのようにラインはブレないし、速度もみごとに流れに乗って実に美しい走りに成長してくれたのだ。一般道も高速道の走りも素晴らしく進化してくれた。まさに凛々しいというか端正な走りというか。テクニックと言うよりも、走りを創造するためにまずはどうあるべきか、という基本を理解・実践して頂けた。だからこちらが嬉しくなってニコニコ。でも、それ以上に素敵な笑顔でニコニコが返ってくる。この走りとこの笑顔。ツンとした美人もいいけど、笑顔の素敵な人こそ本当の美人だと思う。やっぱり、バイクと笑顔で意思疎通できると嬉しいなあ。それとコーナリング前とコーナリング中に笑顔で走れたら事故って減るんじゃないのかな。

カテゴリー: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 11:49 AM