運転は誰でもできる。でも質は大きく異なる。

本日は、とても嬉しかったことを少し。

先日、Aさんのコンパクトカーの助手席に乗りました。しばらくして我慢ができなくなったので「ちょっと私に運転させて!」とお願いして、私なりの考え方と具体的な方法を走行中にアドバイスしました。

その翌日にAさんから電話がかかってきました。電話の向こうはすごく興奮状態。
「柏さん、本当にありがとう。ありがとうね。母のヒトコトにびっくりしたわ!」

「えーっ、なになに?何があったの?」と
切り返すと、Aさんが続けた。Aさんの母親から、

「ぜんぜん乗り心地が違うわ。新しいクルマに乗り換えたの?」

といわれたそうな。私がアドバイスをした翌日のこと。そのコンパクトカーの助手席に母親を座らせて走り出し、しばらくして母親が発した言葉だった。

Aさんは続けた。「実をいうと母は一人ではまったく何もできない重度の認知症なんです。柏さんに言われた通りの運転をしたら、そんな母が気がついてくれたんですよ!もともとクルマのことなどまったく知らないし、私の運転についても何も感心がなかったんです。何十年も一緒にいながら。それが今回初めて、運転の違いを母が感じてくれたんです。すごく嬉しかったわ〜」

KRSの受講生が安全に上手くなるのはまさに生き甲斐なんだけど、こんな形で直接にお会いしたことがない方が柏流をクルマの運転で「感じ取ってくれた」。

嬉しかった。とてつもなく嬉しかった。
だから私こそAさんのお母様へお礼を言いたい。

「嬉しい気持ちにしてくれて、ありがとう!」

人生いろんなことがあるけれど、こんなことがあるなんて、驚きでした。

Filed under: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 11:50 AM

Uターンが苦手?

本日からバイクのジャーナリストを止めて、自転車ライディングの先生を開始~♬

なんちゃって。

Uターンなどの低速バランスが苦手な方って、いろいろな意味で無理無駄ムラをやっているかも。

Uターン練習では、いきなりコンパクトに曲がってやろうなどと意気込むだけ無駄。重いバイクなら、転倒時に足を挟まれて骨折しちゃうケースもあります。

そもそもエンジンパワーを使ってのUターンであれば、駆動力が安定しない状態での旋回安定など無理。ラフなスロットル操作、ラフなブレーキ操作、ラフなクラッチ操作が大半。ラフの3拍子が揃っている例が多く、これでバランスを取るのは無理というものです。

速めの速度で旋回する人は「できているように見えます」が、速度を落とすと不安定、カラッキシだめという例が多い。

右と左の写真の違いはわかるでしょうか。たとえば「目線」と言った人、実はわかっているようでわかっていないかも。目線は結果でしかない。バランスが取れないからカメラ目線にできないんです。バイクは見た方向に行く、という乱暴なアドバイスは混乱を招くだけ。逆にいうと見た方向に行くというのは根拠がないんです。上手くできている人が目線を目的方向に向けられているから、上手くできない人はマネをしなさいと言っているだけです。形のマネでは本質的な問題解決にならない。

目線が先に送れるのは、見た方向に行けるだけのバランス技術がすでにある程度、身についている結果なんです。

停止あるいは極低速バランスは駆動力一定がキモ。だからこの2つの写真の場合、右足の位置が大事。右足が一番下になっている状態では駆動力がすぐに引き出せない。反対側のペダルは一番上にあるから、体重を載せきるのにわずかに時間がかかる。

良い例では、すでにペダルに体重が載っている。この状態でブレーキを掛けておけば、瞬時に推進力が得られ、倒れそうになった車体を瞬時に立て直すことができる。そしてブレーキを掛けているので車体は前に出ない。そうするとハンドル操作に頼らずに車体のロール方向だけのバランス管理になるので停止状態の維持や極低速バランス走行が難しくない。(この点についてはステアリングのストッパーがあるバイクの方がラクチン。自転車にはないのでステア位置を自分で固定する必要があります)

腰位置・腰の角度も大事ですね。これが上体の位置や角度:向きに連動してくる。その結果、無理なく目線が目標物に向けられる。そしてこの正しい腰位置とアングルであれば腕や手の力はほとんど不要。ハンドルを抑えるほどバランスは崩れやすいし、バランス補正が遅れるものなんです。

だから、右と左の写真は根本的に異なる次元というわけ。これはバイクでも一緒。

いきなり、アイドリング回転や+500回転ほどで6速などトップギヤに入れたままで歩くよりも遅い速度によるバランスが取れるのは、この自転車に使っている技術と同じ。そして速度が低い、車体がほぼ垂直なので失敗しても足で支えられる。

でも、イイ大人になっても男の子はいつまでも「すぐに結果を出そう」とフルステア・アイドリングUターンやフルステア・フルバンクのグルグルまわりをしようとする。基礎力:バイクの基本的な扱い方をわかっているようでわかっていない。乱暴なだけ。

ちゃんと直線でやるべきこと。

大きな円周回でやるべきこと。

中サイズの円周回でやるべきこと。

小サイズの円周回でやるべきこと。

フルステア・フルバンクで注意すべきこと。

そういった段階がちゃんとあることを謙虚に習って欲しいな。

アクセルをブイブイ煽ってクラッチを痛めながらの練習は本流ではないし、オススメしません。クラッチが傷むだけ。修理代が掛かるだけ。ガソリンが無駄なだけ。大事な税金を使って、そんな練習をする例もあるようですが、そんな非科学的な練習で大丈夫かニッポン?

トラクションの本質がわかっているようでわかっておらず、モトクロスもトライアルも、ロードも、ツーリングも体に負担をかけ、バイクを痛めるだけです。

怪我をせず、バイクも壊さず、バイクと体の使い方を正しく、ゆっくりじっくりの成長で良いんです。先を急いで結局、遠回り。怪我の多発や伸び悩みから脱出できないことが多いのです。

バイクはアクセルをブイブイ、バンク角が深~いなど、カッコ良く見えても底の浅い走りでしかない。

バイクは勢いで乗ってはイケナイ。

まして根性で乗ってはイケナイ!

死んではイケナイ。
30-430-31
私はこの10年で、バイクライディングのイロハがやっとわかってきたので、あえてこんな写真を掲載してみました。

Filed under: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 6:23 AM
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