ナイトクルーズで新・旅気分!

明日はリヤサスのオーバーホールをしたタイガー君で山梨に行ってから、その後、夕方から仙台へ。到着は夜9時過ぎになりそうだけど、ウインカー&ポジションランプもテールランプもメーター照明もLEDにして、ハイビーム側のヘッドライトもアブソリュートのHIDにしたから、まっくらの東北道が楽しみ。標準のハイビームだとかなり暗くて超泣きそうだった。これが本当のクライ・マックスってか。テールランプのLED化はちゃんと横方向、縦方向など転倒した時でもさまざまな角度から見えやすいように考えたもの。真後ろ方向に指向性の強いLEDでは不十分だからね。1997年のパリダカ以降、テールランプの球切れ対策として早くからLEDテールランプを私は使っていたけど、砂漠でもLEDの指向性を考えた設定だった。ウインカーポジションランプは、ウインカー操作が始まると一度、両方のウインカーランプが消えて、片方の点滅が始まるタイプにした。カワサキとヤマハはこのタイプ。片方のランプが点灯したまま、反対側のみ点滅するのはホンダとスズキ。正直言って統一見解が欲しいけど、そこまで重視していないんでしょうね。ちなみに私はウインカーポジションランプとその点灯方法は重要だと思っています。

ともあれ、本格的な寒い季節が来る前の高速ナイトクルーズって大好きなんです。ちょっと寒いかな〜というぐらいの季節は身も心もキューッときて、旅してる〜って感じが色濃くなって。ところでこの前、首都高を走っていたら、反対車線を走るバイクライダーがこっちに向かって思い切りピースサインを出していたけど、首都高でやられたら、返事する?しない?夜だったら気がつかないけど、夜に気がついたらちょっと怖くなるかもね。

Filed under: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 11:29 PM

低次元ガードレールの餌食になるな!

下記のURLの動画は以前にバルセロナ近郊で行われたトライアンフタイガー800のワールド・プレス・ローンチでの試乗風景。ここで気にして欲しいのは、最初の頃と終わりの頃に出てくるガードレールのこと。スペインを中心にあちらのガードレールは進化している。レールそのものが衝撃を吸収するクッション型になっていたり、あるいは転倒したライダーがスライドしても低位置までカバーしているため崖下に落ちたりしない構造だ。また、もっとも危険なガードレールによるダメージはポール。つまり、ガードレールを支える金属の柱だ。これがきわめて危険なので、スペイン型はこれに直撃しない構造としているのが最大の特徴だ。面積の広いレール部分は衝撃エネルギーをスライド方向に逃がしたり、へこんで吸収させやすい。だが、ポールに直撃した場合は一ヶ所に衝撃が集中するのでダメージがかえって大きくなる。ライダーがこのポールに直撃して死んでしまった例を私は何件か知っているし、直接に私が仲間と交代しながら40分も心臓マッサージを続けて救急車を待ったこともある。残念ながらそのライダーは帰らぬ人になった。きちんとしたガードレールだったら重症で済んだかもしれない。まさしくポール直撃型の事故でバイクが「くの字」にへし折れていた。スペインのタイプは、このポールに激突してライダーが死なないように作られている。

日本だけではなく、世界のガードレールはもともとがクルマのためであって、バイクのことを想定していなかった。それでスペインのライダーたちが署名活動やマドリッド市内などをおびただしい数のバイクがパレードして、この方式を当局に導入させたというわけだ。バイクは転倒した状態で車体が真横になったまま滑りながらガードレールにぶつかることが多いため、レールの高さ(面積)や構造および材質がポイントになることを理解させたことになる。ワイヤー式のガードレールでは危険度がさらに高いとも言える。実際にガードレールの下部の空間が大き過ぎてレールに一切ひかからず崖下へ直行するかポールに直撃しそうな酷いものまで日本では多く見られる。

加えて、このスペインのものをよく見て欲しいのだが、レールの端は低くなっている。日本はいきなり立ち上がっているガードレールが大半のため、クルマに対しても凶器になることがある。実際にクルマ前部からガードレールに衝突してレールが突き抜ける、まさに串刺し状態になった事例がある。フランス、イタリアを含むラテン3国のほか欧州・北米ではガードレールが地面からゆるやかに立ち上がっているし、上面から見た場合でもラウンド形状となっている。日本では高速道路でガードレール端が地面の高さから設定して徐々に高くしているタイプはあるけれど、ラウンドさせていないのが特徴。いずれにしてもどうやって衝撃エネルギーを上手く逃がす構造とするかだ。

トンネル手前の構造物にしても日本とラテン三国は異なる。ラテン三国など海外ではジャンプ台のような上へ登れるような衝撃対策の斜面型の壁を採用しているが、日本ではいきなり垂直の壁になっていて、その手前に直径約1メートル、高さ1.5メートルもない円柱形の水入り?の樹脂製ポールを3本ぐらい置いてあるだけ。単独で時速100km/hからの衝突ではまるで意味をなさないだろう。多重事故ならもっと悪い結果を生むだろう。といっても海外では「えーっ、こんなところにガードレールがないの?」という場合も少なくない。ガードレールなどを設置する以上は理論的に優れたものを。そうでないところは自分の責任で、というスタンスなんだろう。

国土が狭いとか山が多いとかいろいろな限界や制約もあるだろうし、コストもかかるが、日本の当局はそれ以前に、この大きな差:日本の低レベルぶりを正しく認識しているのだろうか。事故が多いところだけでもいいから是非とも、日本でもこんなガードレールを設置して欲しい。一方で、クルマが突き刺さる形状の方が、時によって結果が良い場合もあるだろう。ガードレールの端が低い形状の場合は車両が乗り上げて崖下に落ちたり、転覆する可能性がないとはいえないからだ。ケースバイケースだからどちらが絶対に良い、という結論はないが蓋然性としてラテン3国の型式が進んでいると思われる。

ともあれ、ガードレール問題に限らず日本はさまざまな安全対策について野蛮な国に感じる。この件については事故を起こすのはライダーの責任。もしも死亡してもガードレールの問題ではない!としか認識していないのだろう。だからヤバン、ヤーパン、ジャパンとなったのか。という訳ではないが、たとえば野球のフェンスに激突しても選手が大怪我をしないようにクッション性を持たせる方式を日本が導入したのは実はかなり遅かった。プロ野球関係者ではない私でも、日本はアメリカよりずっとこの導入が後だったことを知っている。概して日本は安全よりもコストが大切な国なのかな。さまざまな分野で、完全なシステムさえ作れば安全なんだから、と思っているのか。原発問題と同じで、今そこにある危険に対しての対応策や緊張感がなさ過ぎる。すぐできることを少しでもすぐにやっておくことが大切ではないか。なのに、何とかなるぐらいにしか思っていない。だから、こんな国を走るバイクもクルマも危険の所在を知ってちゃんとスキルを磨いて走るしかない。低次元なガードレールの餌食にならないようにお互い気をつけて走りたいものだ。

tigertire2

Filed under: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 7:27 AM
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