嬉しかったこと♪

先日、あるバイクショップ2店舗合同のお客様向けライディングレッスンを開催した。終了後にその社長さんへお礼の電話を入れたら「いや、実は私も受講したかったんです。今度、教えてください」と言われて、ちょっとびっくりしながら、実はすごく嬉しかったのです。その方は私と同じぐらいの年齢で新旧内外のバイクのメカに精通し、さんざん乗ってきた大ベテランの方なのに、そのようなことを言ってくれて、いつも前向きな姿勢の方なんだな、と思った次第。私自身、いつも自分の技術やライテク伝授のノウハウが現状で良いと思っているわけではなく、むしろ反省の日々。なので、こうしたコメントをいただくと本当に嬉しくなると同時に改めて身が引き締まる思い。多くの社員を抱える社長さんが、社員の前でカッコをつけずに、あるがままの姿を見せて真剣に乗り方のレベルアップに取り組む姿勢自体が大きな説得力になるのかもしれない。バイクショップの社長さんやスタッフはバイクのプロといってもレースでの勝敗に命を賭けるプロではない。むしろお客様から信頼される販売のプロであり、常に安全と楽しさをセットでお客様にさまざまな提案を継続していけるプロでなければならない。つまり、販売店の社長さんやスタッフは別に速く走れなくても良いわけだ。安全確実な操作方法をきっちり身に付けていればいい。年齢性別体格そして機種ごとの特性をわきまえ、技をさまざまな角度で身につけて、お客様がすぐに使えるノウハウを提供することこそ大切なのだと思う。今回の2店舗だけではなく、常に安全と楽しさを創造して行こうとするバイクショップこそ、真のショップではないだろうか。そんなショップでバイクを買われるお客様は、きっと幸せになれると思う。

Filed under: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 9:04 AM

新品タイヤにご注意。

多くのバイクライダーなら、新品タイヤが危険なことを知っているだろう。バイクショップやバイク用品店あるいはタイヤ専門店でタイヤを新品に交換して、走り出した直後に大転倒とか、最初のカドを曲がった時にズッテーン、なんてことがよくある。「新品タイヤだから注意して!」といわれても、どうやればいいのかわからないし、普通に走るだけで大丈夫と思いがちだが、それでもコケルことが多い。ちなみに、最近聞いたバイクショップの話では、店の前を走り出した直後に1000ccのスーパースポーツ車が転倒。一通り修理が終わって、その数10分後にまた転倒、という強者?がいたそうな。もちろんこの場合は乗り方の問題もあるのかもしれないけどね。

とにかく、新品タイヤで多くの人が転ぶのはなぜだろう。

タイヤに付着している油はショップでふき取っているはず。これ常識。それでもすごく滑る。表面に付いている油はとれていても、実際にはそのほかに滑る要素があるからだろう。タイヤの専門家なら新品タイヤで転倒が多い理由が科学的に説明できるかもしれないが、バイクとタイヤの製造メーカーはタイヤの規定空気圧しか絶対に触れられないというのが現状のようだ。ここではその対策だけを、かいつまんでお伝えしたい。といっても新品タイヤ装着後の責任はすべて皆さん自身にあることが大前提です。

◎空気圧:規定値どおりにしない。特に前輪2.5、後輪2.9といった大型バイクは特に注意を。数値は「新品ならし専用空気圧」をオススメしたい。規定値からマイナス20%。たとえば2.5 なら2.0へ。2.9なら約2.3へダウン。マイナス3割でもいいぐらい。とにかく低めの空気圧でタイヤがより大きく変形してタイヤの内部もセットで表面が早く暖まることが狙い。距離は特定できないが最低でも20kmまではこの空気圧で走り始めたい。所定のナラシが終わった後も空気圧はそのままで良いぐらい。ちなみに大型バイクのメーカー指定規定値は輸出用フルパワー車でタンデム全開走行が保証できるもので、そのまま国内仕様のバイクまで統一されている。とても現実的な話ではない。

◎タイヤを揉む:もちろん手で揉めるわけがない。1速に入れたまま、穏やかに加速し、前後のブレーキでブレーキングし、という加減速を繰り返して車体を前後にゆらす(ピッチングさせる)。速度5km/hから20km/hまでの範囲でいい。かならず直線:車体垂直で行う。こうすることでタイヤがいち早く暖まる。バイクを傾斜させて温めるのは効率が悪いし、リスクが高すぎる。まずは加減速が基本。その後に徐々により強い加速と、より強いブレーキングを行う。空気圧はもちろんマイナス20%が高効率。どうしても規定値でなければという人でも、直線での低速緩やか加減速→低速急加減速→一般急加減速という手順をかならず踏む。

ちなみに私は以前、スリップが怖いので脱脂のほかにヤスリで表面を粗くしたことがあるけど、新品タイヤのスリップ対策にはならないらしい。上記の空気圧管理とタイヤを揉むことをセットできっちりやることをオススメしたい。とにかく「普通に走り始める」という次元では危険すぎる。まずは恐る恐る穏やかに直線での発進加速減速停止を繰り返し、徐々に強いブレーキへ持って行く。街角でも穏やかなカーブでも速度はちゃんと抑えて穏やかにバンクさせて曲がる。ナラシが終わってから、本来の走りを楽しみたい。梅雨や夏も注意したいが、寒い春秋冬は特に新品タイヤのナラシを徹底したい。

Filed under: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 7:24 AM
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