Vツインは罪だねぇ〜

スクールとか試乗テストとかでいろんなバイクに乗れるのは幸せだけど、不幸でもある。だってこの前なんかムルティストラーダの新型に乗ったらそれはそれは刺激的でワインディングが03年タイガーの数倍速いんだもの。それも不安がなくスイスイと。これって速すぎませんか、というぐらい。サスの設定もボタンひとつだし、走行モードと連動してエンジンレスポンスが明確に異なっていて、しかもトラクションコントロールもあって、深いバンク中にアクセルをガバッと開けても何も起こらずにドカーンと加速。それでいいのかいな?と思いつつ飛ばすとブレーキもばっちり。皆さん、ムルティを買いましょう。と思っていたらスクールで受講生がKTMの990スーパーデュークに乗ってきて、これでタンデムしたらメチャ楽しいじゃありませんか。かっこも良いし。今まで、タンデムして後ろから笑い声が聞こえてきたことが何度もあったけど、KTMでは自分まで大声で笑ってしまった。スクール中なのにすんません。アクセルとタイヤの動きがひとつになっている感じ。さすがにドカーンと来る加速が気持ちが良いし、コーナリング時のスタビリティの高さも秀逸。タンデムなんて関係なしにグイグイ行けます。やっぱりこれもいい。でもムルティもいい。日本製の元気の良いVツインはもうないけど、イタリアとオーストリアにはある。日本にないのが寂しいけど、信頼できる4発なヤツはいくらでもあるし、速さなら負けていないけど、刺激度ではムルティとKTMはきてるね。でも、どれもそれぞれに良くて迷ってしまっている最中にヤマハのスーパーテネレXT1200Zに乗ったらこれも、また別の味がしてすごく良いんだなあ。90度Vツインのトラクションが得られる270度クランクというのが信州一のミソなんだけど、意外や意外、重そうに見えて実はかなり低重心でコーナーもスパスパ行けるスパ太郎。ダートに入ればこれまた信頼の走りが間違いなく楽しめそうだし(初代750スーパーテネレもダートカッ飛びでもネをあげないすごい車体とサスを持っていたんだよ。そんな真面目な作りのDNAが感じられるし)。いろんなバイクに乗れば乗るほど、あれもいい、これもいいと煩悩が爆発的に大きくなっていく。週刊朝日のあれもくいたい、これもくいたい?の連載がおもしろかったが、まったくどれに乗っても美味しいと思っちゃうからB級グルメでもC級ものバイクでもボクはいいんだけどなあ。とまあ、なんの話かわからなくなったけど、そういえばスーパーカブのエンジンをVツインにしちゃった中野のオジサン元気かな。小排気量のVツインなんてのも世の中にはあるわけで・・・おっと今日の話はこれくらいにしよう。にしてもVツインは罪だねえ〜。どうですか、小股の切れ上がった長い髪の綺麗なお姉さん、これで峠をスイスイと風のように駆け抜けてくださいな。似合いますよ〜

Filed under: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 6:34 PM

ファンはファンな人

まあ、私にも少しはファンがいます。ファンがいてくれるのは嬉しいです。ちょっと落ち込んだときに、頂いたメッセージを再読したり、思い出すことがあり、心の支えになってくれます。そんなファンの一人から、最近メッセージが届きました。ブログを楽しみにしているから、さぼっていないでとっとと書け、というのです。はい、済みません。撮影とか締め切りとか3日に一度のペースでやっているスクールとか、いろいろありまして、それにイマドキ蒸し暑いので帰ったらすぐにシャワー浴びたあとにプハーしちゃうから、ますますブログできないんです。言い訳です。で、その方からいただいたビールを飲んでブログ書けないんだから洒落にならないってか(嘘か本当か真実はひとつ!)。で、その方とのいきさつが忘れようにも思い出せないぐらい、あるいは思い出そうにも忘れられないぐらい濃い?(なんのこっちゃ)というかその方の旦那様Aさんのことがそもそもの始まりでした。Aさんがエンデューロに出ていらして、たまたま私も同じレースに出ていて、そのAさんが酷く転倒されたんです。転倒シーンを見ていませんでしたが。私が次の周に戻ってきてもまだ立ち上がれないでいたんです。これはただごとではない!ということで、私は自分のバイクをまずブロック用に真横において後続車から身を守る作業。傷病者ともども自分を守るためでもあります。そりゃそうでしょう。すごい勢いでバイクがバンバン来るんですもの!怖いッスよ!しかも狭いところだからギリギリをすり抜けていく!遠慮がちに減速せんかいな、まったく、と思ったほど。でも、痛そうな彼を介抱していくウチに、鎖骨だか肋骨だか、あちこち打撲というか骨折しているようで、後続のライダーを止めて「事務局に、けが人がいるので担架を頼む!」と伝言。一周が長いコースだったので、担架が来るまで20分以上かかったかなあ。その間は苦しむ傷病者にできることをしたつもりだ。それにしても一周以上回って誰も助けないなんて酷いなあ。自分がけが人だったら、それだけでレースがいやになっちゃう。全日本クラスではなく、たかが草レースなんだから少しは人のことを考えろってーの。それにビギナーに「どけどけ!」と狭い道で抜くに抜けないためにイライラして大声で凄む人いますけど、草レースではそれ、マナー違反ですから。イマドキは草食系が多いからそんなこと言わないってか。そもそも草食系はバイクに乗らないってか。

それから二ヶ月も経っただろうか。主催者から電話が来た。「怪我をした人がお礼をしたいというので、柏さんの住所を教えても良いか?」という問い合わせだった。どうも彼は私のバイクのゼッケンを覚えていたみたいだ。で、新潟の銘酒「越乃寒梅」を送ってくれたのだ。それから季節が来ると素敵なモノを送って下さる。ずっと続いている。もちろん、そんなことはしなくて良いですよ、と言ったのだが「そういわれても、そうするのがファンというもの」と切り返された。で、いただいた「越乃寒梅」の大半はウチのが「ああ、美味しかった。ワインみたいに飲みやすかったぁ〜」と大喜びで、私が口にできたのはわずか。これを読んだファンの貴方、けっしてそんなものを送りつけないように。ウチのがアルチューになったら貴方の責任ですから。なんてことは冗談ですが、モトGPがもてぎで開催され、平忠彦さんと私がトークショーをやっていた時もその夫婦は、近くでやってもトークショーなのに、「遠くから拝見していました」と後からメールで頂いて、なんで声を掛けてくれなかったの?元気なお二人の姿も見たかった。わずかな時間でもコミュニケーションできれば、それで幸せなのだから。

ひょんなことで人と知り合うことができる。それが人生。それがバイク。バイクはいろんな感動やいろんな人の気持ちを載せて走る素敵なコミュニケーションツールだと思う。いつでも遠慮なく、声を掛けて下さいね皆さん。わずかな時間でもいいから、言葉を交わせるといいね。(PS:都内で夜8時ごろだったか信号待ちのタクシードライバーに「柏さん、いつも雑誌読んでますよ〜」と言われ、できたらDVD買ってね、と切り返せなかった。高速のICで道路公団の方にも、交通機動隊の方にも、声を掛けていただきました。ますますちゃんと走らねばなりません。クーッ、ありがたいねッ!)

Filed under: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 12:49 PM
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