触感性能

バイクは乗るだけではなく、磨いたり、音を聞いて楽しんだり。まあ、僕なんかええかっこしーな言い方をときどきしてしまうんだけど、バイクって楽器だと思うんだよね。上手い鳴らし方ができるとやっぱり嬉しいというか。

スロットルひとつ、あるいはブレーキも使って直線やコーナリングでいろんな音を奏でるわけで、とりわけ今乗っている三発のバイクなんかもう最高!なわけです。昔はヤマハのXS750スペシャルという3気筒のバイクに乗っていたのもそうだけど、マッハ3やスズキのGT750など2サイクル3気筒も良かったなあ。わざわざバイクのサウンドを入れたLPレコードを作り、この中にはもちろんこの2サイクル3気筒が入っていたわけです。うん?聴きたい?
はい、バイクは楽器だ!なんて書いていたら本題を忘れていた。そうそう、アルトサックスなんか見ていると綺麗だけではなく、触ってもなかなかだよね。使い込んだサックスなんかも、適度にやれた感じの外観だけど、触ると新品のキラキラした気持ち良さとは異なって、人肌にもっと優しい感触がジンジン伝わってきて、やっぱりバイクも楽器も使い込むほどにいいなあと思っちゃうわけです。娘はアルトサックスが吹けるけれど、カッコイイので教えてもらいたいなあ。バイクの乗り方とそうだ、バーターと言うことで。

で、その楽器と自分の手を取り持つのがグローブなんですが、最近とても気に入っているのが櫛谷のベーシックグローブです。商品番号はK−5131。まさにべーシックというだけあって外観は凄く普通のグローブなんです。値段も高くないし。でも、これを使うとバイクのグリップが吸い付く感じでとても気持ちがよい。30年ほどジャーナリストをやってきたけれど、これはベスト5に入るほどの惚れ込みようなんです。革の厚さと柔らかさと形状のバランスがとても良いんです。いうなれば、もち肌しっとり、という感じ。

だからスロットル操作の非常にデリケートな世界で、まさに以心伝心というか、自分のわがままだけではなく、うまくバイクの言い分を聞き取ってくれる。バイクが僕に伝えようとすることがきちんと翻訳されて伝わってくる感じ。もちろん他のグローブが悪いってことじゃない。なんでもそうだけど相性ってヤツだと思うね。楽器のようなバイクに素手で触れる気持ち良さも大切だけど、グローブを介した時の触感性能をきちんと大切にしていきたい。
触感性能というと定量データ化できるのか知らないけれど、思わず触れたくなる鉄やアルミのパーツがいいね。この前、タイガーの修理の代車で借りたバイクが最高だったね。すでに夜9時すぎているというのに、帰宅早々かなり本気で磨いちゃった。鉄のあの堅さと冷たさが夜のとばりでなおのこと素敵な輝きを見せる。アルミの柔らかい触感も形状と仕上げがいいとまるで吸い込まれるように触れてしまう。自然に磨きたくなるバイクって良いよね。磨き甲斐があるバイクを持っていたいと改めて思う。03年型タイガーのタンクなんかルノワールの絵に出てくるふくよかな美女のほっぺのようで実にしっとり。とにかくバイクはオンもオフも見て走って聴いてナンボ。そして磨きたくなるバイクもやっぱり最高ってことかな。

Filed under: ひとりごと… — Hideki Kashiwa 12:18 PM
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